<   2013年 03月 ( 3 )   > この月の画像一覧

本というインターフェイス

先日、本を買って、レジで受け取ったとたん、
その大きさに突然驚いてしまった。
f0213602_1018230.jpg

デカッ!
重!

本が手元にないときは、
スマホを読み物代わりにすることが増えたからだろうか。

ハードカバーの単行本がとんでもなく巨大なものに見えてしまった。突如として。

なんだか、写真立てを選んでいたはずが、うっかりでっかい豪華額縁を買ってしまったような。

それもこれも、携帯電話などがコンパクトな情報端末が増えているせいか。

しかし、携帯電話などは以前と比べ、むしろ巨大化の一途をたどっている。
私はアップルのスマートフォンを使っているが、
どこのメーカーだかアップルよりも2回りぐらい大きいスマホも出ており、
「あのぐらい大きいのがいい」と思っているぐらいである。
むしろ、ipadミニぐらいあっていい。


というわけで、世の中は決してコンパクト一辺倒なわけではないのである。

それよりも最適化が進んでいると思う。


以前は、本とか新聞とかの<器>は選択不可能なものだった。
それが自由に選べるようになってきたから
あらためて感じることができたのだと思う。


かねてから私は新聞でかすぎ!と思っていた。

私達の世代は、社会人になると
一人暮らしのアパートでまず新聞をとり始める、
あるいは、朝、売店で新聞を買い始める
最後のほうの世代だったのかもしれないが、

新聞をとっても、一人暮らしの狭いテーブルでどう広げていいかわからないし、
かといって朝の電車で女性が新聞をばんっと広げる姿もどうかと思ってた。

器用に縦折りにして読んでいる人が多かったと思うけれど、
あれも記事がまたがると超読みにくい。


新聞は実際、あまりポータブルではないのである。

あの新聞のサイズは、床に広げてかがみこんで読むためのサイズだよね。
(実家ではそうやって読んでたw)

だれが一体、あの大きさを望んでいるというんだろう。(新聞社か)

なぜタブロイドサイズなどに移行することができなかったんだろうと思う。


まあでも誰も文句は言わなかった。
だって新聞とはそういうものだからという観念で固まっていたから。


だから、本の大きさももしかしてどうなのと思うんだよね。

単行本のあの存在感や装丁の映える大きさがいいと思う人もたくさんいるだろう。
私もあの紙の厚みや重量感はきらいじゃない。

ただ、単行本ってやっぱりポータブル向きじゃない。

私は単行本は、家とランチ圏内から持ち出すことはほとんどない。
出張や取材の時にもっていくことはほとんどない。
仕事の資料でないかぎりは。

あまりに分厚い本は、手首もしんどくなって
二つに切り分けて読みたいと思うことすらある。

作品としては美しいとは思うけれど。

そこで、日本には、時代の一歩も二歩も先に行っていた文庫というものがある。

外出先で暇になって、薄っぺらい文庫本がバッグに入ってたりすると心底ほっとする。

基本的に文庫って単行本の廉価版で、売れた単行本が文庫化するパータンが多いけれど、
最初から文庫サイズの本がもっとあっていいのではないかと思う。

そういう本は多少値段が高くてもいいと思うし。
単行本なら1500円のところが、文庫なら1000円になる。
場所もお金も節約になって読者的にはうれしい。
作り手としては製作費が減る恐怖は、あるにはある。


たしか小学館かどこかがハードカバーの文庫本を新刊で出してたのは
そういうコンセプトだったのかな。

宮部みゆきか京極夏彦か、超売れっ子作家が
「最初から文庫」って気前のいい新作を出したこともあった。

ただ、既刊本の文庫と、完全新刊の文庫をどう区別をつきやすくさせるかという問題もあるし、
なんだかすでに単行本に文庫に新書と、わりと細分化していて、
本屋には新しいジャンルの入る余地などない感じもする。
そもそも単行本のない本屋なんて、なんだか魅力がない気もする…!

本の置き場に困る身としては、
場所とお金の節約に電子書籍はもってこいだと思っている。

でも、面白い本に出会ったとき、
ページをめくるたびに、読み終わって閉じるたびに
やっぱり紙で本を読みたいとせつに思う。

ということで、紙の本が贅沢品とならず、
できるだけ市場としてさまざまな形のものが多く残ってほしいと思う。

それには、新しい本は単行本という概念を
少し変えて消費者の利便性を見たほうがいいのかなと思ったりもした、という話。





単なる身内びいき的な感じなのかもしれないけれど、

電車や喫茶店で携帯電話を見ているよりも
本を読んでいる人のほうが素敵だと思うのです。





f0213602_1632577.jpg

週末の西荻の朝市で買ってしまった電話…。
受話器の重さとか、プッシュホンの押す感覚とか、もはや新感覚!!

電話切るとき、ガチャンって鳴るんだよ!
ちょっと今のところ、電話かけるのが楽しい…。
できれば、ダイヤル式も使いたい。

ただし、よく考えたら(?)留守電機能がないので本格導入は少し迷ってマス
[PR]
by room2room | 2013-03-18 10:44 | 考えたこと

ベトナム行き3

f0213602_1429212.jpg


初めてまともにガイドがいる旅をした。
といっても、空港からホテルまでの送迎ガイドだけど…。

ガイドなんて面倒くさい…と思っていたけれど、これがわりと勉強になる。
その国の習慣や常識、人々、政治経済のことをいろいろ教えてくれるし、
車窓から見ていて気になるものは、ガイドさんに聞けばたいてい教えてくれる。

ホテルに向かう車の中で、街の紹介などを聞きつつ、
いい場所があればガイドさんに案内を頼むようにしていた。

ベトナムのガイドはわりと若い男の人が多い。
ハノイのガイドは、アルマーニやプラダなどブランド品をかならず身につけていた。
本物かどうかはあやしぃが、まわりの人と比べると明らかに身なりはいい。

ちなみに、ハノイでお世話になったフォンさんは
お笑い芸人の金田似の、アーモンド形の目をしたイケメン。
スポーツクラブに通っているような引きしまったスタイルで、
いつも黒っぽい服でかちっと決めている。
チップも当たり前のようにスマートに受け取る。

欠点と言えば、右手の小指だけ妙に爪を伸ばしていたトコぐらいである。
何用だ?!

さらに彼の困ったところは

わたしのことを

お母さん

と呼ぶのだった……!

おのれ…。うぐぐ


「お母さん、ここ行ってみたくないデスカ」

「お母さん、きっと気に入りますよ」


まあ、慣れるのに数時間かかりましたよ。
異議申し立てはしなかった。ドツボにハマりそうだから・・・。


ってことで、ベトナムのガイドは甘く見ちゃいけないのだが(?)

前回のホイアンがあるベトナム中部でお世話になったタンさんは、
ハノイやホーチミンのビジネスライクなガイドと一味ちがっていた。

タンさんの印象は純朴そのもの。
大都市のガイドたちがブランド物で身を固めていたのに対し、
タンさんは身なり構わずという感じで、
リュックの肩ひもは一度切れたものを縫い直してあった。

貧乏なわけではないみたいが、
日本に行くことを目指してお金を貯めているという。
ビザをとるのにお金がたくさんいるらしい。

東南アジアに行くと仲良くなった現地の人に軽々しく
「日本に遊びにおいで」的なことを言ってしまうけれど、
たいてい「自分は行くことはできない」と寂しそうに言われる。

その大変さがどのぐらいか、私にはよくわからない。
でも日本だってつい最近までは外国はえらく遠いところだったんだよね?

タンさんの日本語はあまりうまくなかったけど、
たくさん私達に話しかけることで
自分の日本語力を高めようとしているようだった。

山道を歩いていたとき小さな川に差しかかると
「これはなんと言いますか」
「えっと、小川…?」
「そうじゃなくて、こういうキレイな川を言い表す言葉はありますか」
「え、ぇええっと、んっと、清流? 清流かなあ…」
「せいりゅう」

ごめん、タンさん。これが私の限界・・・・。




というわけで、移動中の車の中でもガンガン話しかけてくるので
時々記憶が飛んでいたり、おもわず聞き流していたりするのだけど、
タンさんが話してくれたのは、ベトナムの話はこういうことだった。


ベトナムは自国の歴史がほとんど残されていない国。
1000年にわたって中国に支配され、その後100年にわたりフランス領になった。

かつてベトナム中部は、チャンパー王国という国だった。
チャンパーは、タイやカンボジアまで広がっていた。
チャンパーは独立王国で、この国が国として独立していた大切な歴史だ。

しかし、その歴史を伝えるものもあまり残っていない。

なぜならば、ベトナム戦争で多くのものを壊されてしまったから。
そして、植物の繁生が激しいから、
この地に住んでいる人もどこに何があったのか
わかっていないのだということ。

そして、タンさんに案内してもらったチャンパー王国時代のミーソン遺跡。20世紀初頭に発見された。
f0213602_13434643.jpg

世界遺産です。
が、ガッカリ世界遺産トップ5にランキングする勢い。

あたりはこんな感じ。
f0213602_13453343.jpg


手づかずで転がりっぱなしのものが多く、
かろうじて形を残している石造にしても
「これはなに?」と聞いても、まだわかってないとつれない答え。

だのに石造は倒れたままで、調査をやっている様子もどこにもない。
いったい誰が発掘調査をやっているのかと聞きただすと
紆余曲折を経て、今はイタリアの調査隊がやっているとのこと。

ははん。これは・・・とうぶん明かされないなと思った瞬間。


そして爆撃の跡もある。草の生えている部分がそう。
f0213602_13532493.jpg


ベトナムの歴史、そして解明されていない歴史、戦争の歴史
それを含んだ世界遺産なのだと思うと、納得がいく。


遺跡のふもとでは、テントにステージが設けられ、
観光客相手に出しものが40-50分ごとに繰り広げられるのであった。

f0213602_13503671.jpg

これほんとにミーソンやチャンパーに伝わるダンスかなぁと
疑惑がわいてくる妖艶なダンス。
タイやバリの舞踏によく似ているように見えるが、
こんなに露出はしないんだよね。東~東南アジア圏は。

とにかく、タンさんの話で(理解できたところだけを)まとめると、

ベトナム中部にはかつて隆盛を誇った王国があり、
とくに北部とはまったくちがう人、文化圏である。。

ということを強調していたように思う。

あまりに高度な話をつたない日本語で話してくれて、
また私も歴史・世界情勢に疎いときたもんだから、
かなりざっくりしか理解できなかった。


ベトナムは実際に行ってみると、みどりも豊かだし、川のめぐみも海のめぐみも豊富だ。

ちなみに石炭などの資源もわりと豊富なようで
ハノイでは、石炭の町から火力発電の町を通過した。
石炭の町は街じゅう真黒であっというまに家の中が黒くすすけるらしく、
ここだけはどの店もガラス戸がついていた。

そのとき、ハノイのガイドのフォンさんに
「石炭で火力発電ができるから、ベトナムはまだ原子力発電所はないんです」
と教えてもらった。

ちなみに、ちょうど日本の高校無料化が報道された時期で
「朝、新聞で日本の高校が無料化されたニュースを読みました。すごいですよね。
 ベトナムは小学校も実質上有料で、しかも子どもが多くて二部制だから
 別に先生にお金を払って補講を受けないと追いつかないんです」と聞いた。

えっとたしか社会主義だったよね、ベトナムって。



ともかくこれだけ自然豊かな国が、つい最近まで貧困を極めてきたのは
紛争と植民地化と他国との争いに追われてきたということが大きな要因なのだろうか。


なんだかこの短い間では全然理解できていないと思うけれど、
日本とは当たり前ながらずいぶんかけ離れた国であるということだけはよくわかった。エッヘン。


面白い国やな!ベトナム!また来るで!と言いたいところだが、

たぶん私はベトナムには二度と行くことはないであろう・・・・

その理由は・・・

(つづく)

だらだらと終わりません。涙



f0213602_14294989.jpg


ベトナム行き1
ベトナム行き2
[PR]
by room2room | 2013-03-15 14:32 | 散歩と旅

最近のお仕事

f0213602_108593.jpg


PHP研究所のオトナのビジネス雑誌「THE21」の
連載「日本で働く外国人ビジネスマン」の記事を担当させていただきました。

いろんな国の方とお話できるとても楽しい取材です。


今回は韓国の方でした!



今号の特集は「40歳から伸びる人の大人の勉強法」です。

わたしもそろそろ何か勉強を始めたい・・・・。
学ぶということは自分の可能性を広げてくれることだと思います。

それは直接、いまの仕事に役立つことじゃなくても。

最近、本の原稿で呻吟しているのですが、
息抜きの代わりに1、2時間ほどまったく違う本を読んだら、
少し視野が広がって、心に余裕ができて、原稿がはかどりました。

不思議なことですが、
仕事の資料本を読んでいるときは煮詰まりまくりだったのに
ぜ~んぜん関係ない本を読んだら、頭のつかえがおりる感じ。

つまるところ、
教養の力ってそういうことなんだろうなあと思うこのごろ。
[PR]
by room2room | 2013-03-14 10:17 | 仕事