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戦後は終わらない

少し前の話になるが、
当時、進行中の本の先生(84歳)の講演を聞きにいったことがあった。

戦前・戦後の杉並というテーマ。
区民センターのような場所の会議室を貸し切って行われた。

集まった人たちは20-30人ぐらいだったか。
その8割は、70歳以上かと思われる高齢率。

先生が話している最中に、
となり前後に飴を配る人がいたり、

先生の話に答えるようにひとり言をいう人もいたり、

ゆる~い空気が漂いつつも、
基本的には、みなさん大変に熱心に聞き入っている。

「海軍は戦争に反対したっていう話もあるけれど、
 戦争は陸軍だけじゃできないんだから」
って先生が言えば、

わらわらと同調の声が上がったり、

東京大空襲の話になると、
となりの人と勝手に話しだす人が増える。

「5月25日の空襲の状況をもう少し詳しく教えてください」
などというピンポイントな質問が上がったりした。


どうやら、単なる歴史好きの集まりとはちがうらしい。

わたしはてっきり
郷土史や歴史好きな人が集まっているのかと思っていたが、
戦争体験者があの時代を振り返る場だったのだ。

この狭い会議室の中では、
戦後未だ終わらず、という感じで

あのときの話を聞きたくて、
少しでも当時の事実を知りたくて
84歳になる先生の戦争体験に会場が耳をすませていた。

戦争当時、先生は19歳だったが
集まった人たちは、
先生の10歳下のぐらいの世代が多いのだろうか。

子どもの時分に戦争というものを経験して
何もわからないまま世の中が激動し、
それに親や兄弟や親類が巻き込まれ、
街や社会がまるで変わっていく様を
なすすべもなく見つめていた世代なのではないかと思う。

あれでアメリカさんに勝てるはずはなかったよね
と、今となってはあらゆる世代の人が自嘲気味に言うけれども、

時代の流れの渦中にいる人たちは、
どのぐらいそのわかりやすいはずの現実が見えるものなのだろう。


そんな時代に生まれて
年をとって、いろいろな考え方や歴史を学んで
過去を振り返る余裕が出てきたら、

「あのとき、何もかもを変えてしまった戦争は一体なんだったのだろうか」

と知りたくなる気持ちがわかる気がした。


戦争に苦しめられた世代なのに、
軍隊や戦争の話をするととたんの饒舌になる人もいるということを
わたしは今まであまり理解できなかったけれど

人は時代に巻き込まれながら生き、
いろんな価値観や文化を刻印されて生きるのだから
もうこれは必定としかいいようがないのだろう。


間違っていようとなかろうと
自分の生きた足跡なのであるのだから、
忘れることなどできないし、
いやおうなしに自分の一部になってしまっているのである。


人にはそれぞれ
強烈なインパクトを与えられた時代がある。

心のやわらかな年齢のときに与えられたインパクトは
それはもう大きいはずだ。


私が年をとったときは
いったい、いつの時代を振り返えらずにはいられなくなるのだろう。
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by room2room | 2012-12-13 20:30 | 考えたこと

デジタルデータの危うさ

先日、情報工学の権威的な教授にインタビューして聞きかじった話。



DVD、USBメモリ、ハードディスクドライブ等々の記憶メディアの寿命は
せいぜい5年とみておいたほうがよい


のだそうだ。


ええ?!
半永久じゃなかったんですか?

それじゃあ紙よりもたないじゃないですかー。


データ自体は永久であっても、
それを保存する記憶メディアの書き込み部分は
じつは有機物を使っており、ふつうに劣化してくのだそう。
(ちなみにDVD-RWは金属に刻むのでわりと持ちがいいらしいです)

DVDやハードディスクドライブに入れておいて
ある日再生してみたらデータが呼び起こせなくなっていた…
というのは当たり前にある話なのだそう。

旅行の写真とかDVDに入れてもう何年もそのまんまにしているの、
けっこうあるわぁ……



そんなデータ損失を防ぐ手立てとして・・・

●安売りの激安品ではなく、多少高価格であっても信頼できるメーカーの製品を選ぶ

値は値、ってやつですね。
写真とか映像とか大事なものは、ちゃんとした製品を買ったほうがよさそう。



●分散管理する

これが一番の手立てでしょう。
web上、ハードディスク、DVDと重要度に応じて2重、3重に管理する。

面倒くさいけど…こうするしかないですね。


さらに、きわめつけの先生の言葉。

「ほんとうに大事な写真は100年プリントにしておいたらいいですね」

がーん!


すごく時代は変わったようで…実はほとんど変わってなかった?

ミョーな感覚にとらわれたのでした。



さらに、(個人的な興味から)
電子書籍についても聞いてみました。

単純にハードはどれがいい、ということを聞きたかったのですが

それ以前に…という感じで

開口一番に出てきたのが
「紙と画面とでは目にかける負担が全然違う」
ということ。

そういえば、最近は紙そっくりに画面が出てくるけれど、
画面は光るものであって、刺激だもんね…。

しかも
「その内容の理解や吸収率については疑問が呈されている」
とのことでした。

さらに
「快適な大きさというのが難しい。ほんとはA4ぐらいの電子書籍・電子ペーパーがないと快適性は確保できないんじゃないかな」

もちろん先生ご自身も手持ちの本の「自炊」などもずいぶんされているし、
会議の資料などもすぐに電子化してしまうそうだけど、
それはあくまで保存場所、管理などで利便性が優先されるものに関してなんですね。



総合すると・・・・

現段階でのデジタルデータというものは

置き場所の縮小
期間限定的な管理

においてひじょうに便利なものであって、

・それが永続的に保たれるか
・人間にとって本当に最適・快適なものか

という点に関しては、
改良の余地がありすぎて、はっきりいって未完に近い。


今の時代はものすごいスピードで変化していて
「わー、便利!」「わー、すごい」と
私たちは驚かせられつづけているけれど、

驚いて・飛びついて・使いこなす、ことに忙しすぎて、
その実用性、必要性についての検証はまだまだこれから、ということだ。

もちろん、
いくら紙の本が実際は優れていたとしても、デジタルの本が凌駕していくことは考えられるし、
デジタルの本がどんどん改良されて、紙の本よりずっとずっと優れた存在になることだって考えられる。


私には、時代の答えを待つことしかできない。


中身(コンテンツ)をつくるという部分で
自分がブレないことを願うばかり。
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by room2room | 2012-12-12 16:37 | 考えたこと

家電まつり1

年末が近づいているせいか、
家電まつりが始まっています(私の中で)。

年末になると、欲しかったアイテム、
「今買わずしてどうする!?」という気持ちがムクムク湧いてきます。
(ほら、確定申告とか…あるじゃない…ねえ)

というわけで(ようやく)買ったのが、電子辞書!

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今さらで恥ずかしい!

EX-WORD XD-D8600

広辞苑、明鏡国語辞典、漢語林、四文字熟語辞典、ブリタニカ世界百科事典、
ビジュアル科学大辞典、デジタル植物・昆虫図鑑、
電子図鑑、ジーニアス英和・和英辞典、
オックスフォードビジネス英語辞典、経済・経営用語辞典
などの基本的辞書のほか、

16カ国ごの会話表現集(音声付)
冠婚葬祭マナー
国語名作集
TOEICテスト・問題集

等々150ものコンテンツであふれかえっているのですよ!手書き入力もできます。


iphoneや電子書籍に辞書アプリ入れればいいんじゃない?
と思っていたんだけど、
調べてみたらアプリで購入すると1冊2000-8000円とかして
しかもiphoneだと電波途切れると使えなくなるらしいと聞いて…
まだまだ電子辞書に一日の長があるとわかりました。

つまり…一冊当たり100-300円で出版社からデータを提供してもらっているってことでしょ?

すごい!っていうか、いいの?!


というわけで、超心強い編集の友ができました。

っていうか、いままで持っていなかった私って…いいの?!
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by room2room | 2012-12-08 10:21 | 日常