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ふたたび京都

またしても京都!

前に行ったのは11/1だったか…。

しかも今回は泊まりでした。

仕事の中継地点として泊まっただけなので
一日目は、残念ながら日のとっぷり暮れた夕刻に着きました。

二日目、せめて仕事の前にお寺の一つでも詣でたいと
朝早めに起きて東山まで足をのばしました。


京都駅前に泊まっていたので、地下鉄を二本乗り継ぎ・・・
蹴上の駅を降りると、そこは高校生だらけでした。


こ、この子たち…
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天下の南禅寺前を通学路にしてル!
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こんな贅沢な高校生があったでしょうか・・・。
おそるべし京都ッコよ。



お目当てのお寺は南禅寺の塔頭の一つである金地院。

創建は、家康・家光とつながりの深い、黒衣の宰相・金地院崇伝。

境内にある東照宮には徳川家康公の遺髪があったり、
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お庭は小堀遠州作だったりで、
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ウリは十分なハズなのですが、
南禅寺の人気に押されてか、意外とひっそりしています。


初めてこの寺を訪れたのは、10年ほど前。

旅雑誌の仕事で
アポなし直撃の取材申し込みを
この南禅寺界隈でやっていて

京都の商人のつれなさに疲れ果てて

身も心もボロボロになって(大げさ)

途方に暮れて、一人この寺の縁側にたどりついたのでした。

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季節はちょうど梅雨どき、
ざあざあ降りの雨が上がって、ぱっと晴れ上がったときでした。

雨に濡れて冷えた身体が
暖かい日差しの下でポカポカと温かさを取り戻していきました。


心細さと苦しさでいっぱいの心が
雨に濡れて輝く初夏の庭の美しさで、さあっと洗い流されるようで
ようやくこの場にいることの幸せをかみしめることができた瞬間でした。


今ふたたびこの縁側に座ると、
あれからずいぶん時が経ったのをまったく感じさせず、
当たり前のように目の前にありました。


誰もいないのをいいことに、
ちょっと縁側にゴロっと横になってみたりして。

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もしかして私はここの子だったのかもしらん、
とか思ってみる。



40分ほど一人きりで、
 (ハイシーズンだというのに。
 京都は修学旅行生に毛が生えたぐらいしか知りませんが、
 朝食も朝湯も我慢して一日ぐらいは朝寺をお薦めします!)
庭を散策したり、仏間や襖絵を眺めたりしていました。

本堂の本来の静けさというのも初めて味わいました。

庭は鳥のさえずりや水音が聞こえますが、
本堂に上がって方丈の間などを眺めていると
そうした音がさっと消え去ります。

薄暗い空間には
吸い込まれそうな静寂と
ずっしりとした空気の重さが漂っていて
身震いするような迫力がありました。


お寺の縁起やら宝物については、
後になって知ったことです。(というか今日の帰りの新幹線で)

そんなことに関係なく、
どこか自分にしっくりきて、
またあそこに行きたいと思わせる、やさしいお寺があります。



ということで。

私の中では
ちょっとした日帰り旅行に匹敵するぐらい
気持ちが満たされた小さな小さな旅でした。


次行くのはいつでしょうか。
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by room2room | 2011-11-30 22:30 | 散歩と旅

土地が人を育てる2

島育ちの人は、人がいい。


けっこう本気でそう信じている。

私がこれまでに訪ねた島は
三宅島、新島、式根島、神津島(ぜんぶキャンプ)、八丈島、
タイ東部のサメット島、インドネシアのバリ島
ぐらいであまりにザックリ、
大変乏しいのではあるが、

しかしながら、そのたびに、

島の人たちののんびりした暮らしぶりや人の良さみたいなのに
「なんだかいいなあ」とひとり目を細めていた。

もちろん、少し話を聞くと
台風の時期には家が吹き飛ぶぐらいの大変な被害を受けるし、

正直、現地の人でお金持ちっぽい人や家なんて見たことがなくて
みんな簡素でつつましい家に住んでいる。(資材を運ぶのも大変よね)

東京の島々に至っては、野菜事情がずいぶん悪く感じた。

たいていの島は農耕に適した土地が少ないように思う。
定期便で船から送られてくる野菜が頼りな感じで、
地元のスーパー(というか個人商店)に入ると、
野菜の傷み具合や値段の高さに驚いたことがある。


道にうずくまっていると(東京感覚で歩いて目的地に行こうとし、へたばってしまう)、
島の人々は車を停めて声をかけてくれ、よく乗せてもらった。
おにぎりをめぐんでもらったこともある。
(これは不便な島暮らしの助け合いの習慣でもあろうね)


というわけで、島暮らしって大変なことも多いのだろうけれど、
それでもやっぱり羨ましさを感じずにはいられない。

島の規模にもよるけれど、
島の端っこから端っこまで自転車でチャリチャリ行けたりすると
もう素晴らしい。



なんといってもいいのは、その隔絶感。


四方を海に囲まれている以上、

あれこれと仕事を催促されたり(え?)、
ズカズカと入り込まれたりする心配が少ない。
電車に滑り込みセーフする必要もない。

こちらに用があるときだけ、
フェリーに乗って本土に出かけ、

帰りは海に浮かぶ美しい島を眺めながら
「やっぱり島さねー」とおらが故郷を愛でることができる。


そうそう。
なんだか時間的にも空間的にも
まもられた場所であるかのような
安心感があるのよね・・・・

いいなあ、島。……。



と、ふと考えたら、


日本という国も大きな島だったか!

そうだそうだ。

私も島民か。


日本人の人の良さみたいのは

この日本島の島民たちの気性に拠っていたか・・・・。



ブラボー!(とりあえず)



日本人の閉鎖性、世間知らずについて

昔はよく「島国根性」と揶揄することばを見聞きしたけれど、
(最近は聞かないね。死語? 国際的という言葉がやたら躍った時代)


なんかもっといい表現ないかね~。



肥後もっこす

みたいな。

揶揄することばでありながら、誇りみたいな。

土地の香りよ、みたいな。



そういえば、日本をこよなく愛してくれている

台湾(別名フォルモサ、美しい島)もわれわれと同じ島民だね。



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注)肥後もっこす…熊本県の県民性を表現した言葉。純粋で正義感が強く、一度決めたら梃子でも動かないほど頑固で妥協しない男性的な性質を指す。津軽じょっぱり、土佐いごっそうと共に、日本三大頑固のひとつに数えられる。wikiより
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by room2room | 2011-11-28 20:17 | 散歩と旅

土地が人を育てる1

やっとこさ、更新。

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先日、取材で京都に行ったときに
寸暇を惜しんでお寺見物。

大阪のクライアントの方が
「よく京都のお寺にのんびりに来る」(!)
風流な人で、その人の案内で
ほんの少しの空き時間にお寺に行けた♪

名前は忘れたけど、「岩下志麻のメナードのCMで使われた」由緒ある?お寺らしい。


年々、京都が沁みる。

空気とか空に、
「やっぱり京都はいいわねー」
となってしまうのはナゼ?

山々を抱いた京都の広い空(気づかなかった!)とか、
つづく砂利道とか
やたら大きなお寺の本堂とか

昔は、そんな余白が大きいほど退屈でしかなかったけれど、

なんだか日常生活でせせこましくなった心が吸い上げられるようで

「やっぱり京都はいいわねー」(二度目)

となってしまうのだ。


なんだ、この刷り込みは。


ついでに、そんなこんなでのんびりしてたんで、
次のお約束に遅れそうになってな。

タクシーに乗ったら、
運転手のおじいさんに
「慌てなさんな。もう遅れるものは遅れるんだから」
と京都弁でたしなめられた。


ついでに帰りのタクシーでは
西陣生まれの運転手のおじいさんに
「京都は何にもないでっしゃろ。東京のほうがええわなー」(うろ覚え京都弁)
って何回も言われた。

んなこと、思ってないくせに~!!!

いけずー。



ということで、
なんか京都の人って
関東とはずいぶんちがうなーって
思いました。


土地が人を育てる。


というのはたしかにあると思いました。  つづく
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by room2room | 2011-11-15 17:59 | 考えたこと